NPOでの養子縁組 説明会


ちょっと過去を振り返りながら、養子縁組の話を書いています。

2016年春、不妊治療にピリオドをうった私達夫婦は、45歳まで申込みOKというNPO団体に登録の申込みを行った。

登録するには、まず、説明会に参加しなくてはならなかったが、これがなかなか先まで満員で、枠が無かった。

ホームページを見ると、キャンセル待ちがある…と書かれていたので、

とりあえず、申込みのシートに必要事項や、これまでの経緯を書き、「キャンセル待ちをしたい」と書き添えてFAXをした。

すると、翌日、そちらの事務所から電話があり、現在、行われる予定の説明会は全て満席だが、直前にキャンセルが出ることがあるから、1週間くらい前に電話で確認をしてほしい。との話だった。私たちが大変苦労してきており、子供を切望している夫婦だという事を、代表にも伝えると、言って下った。(感激)

それで、そろそろ電話を掛けよう…と思っていた頃、また、向こうから電話をいただいた。

埼玉の説明会でキャンセルが出たが、来られるかどうか?という事で、もちろん、その日のスケジュールは空けてあったので、即OKした。

説明会は、NPO団体の近くの市民会館の一室で行われ、100名近い人が、全国から訪れていた。渋滞で遅れてしまった我々は、結構前の席になり、代表と、その奥様、そして実際に養子縁組をされたご家族の話を聞いた。

代表のご夫婦は、やはり不妊で実子がなく、養子を何名も育てられているご夫婦。ほんわか優しいけれど、正義感の強い、明確な信念を持ったご夫婦である。

自分達の不妊の話、養子縁組の話、子育ての話、この活動の話を、熱意を持って話してくださった。

私もダンナも、すっかりお二人の人間性に心頭してしまい、「ああ、ここで、縁があり、子供と出会えたら、なんと幸せだろう」と思った。

養子を迎えられたご夫婦は3組か4組だったか。皆さん、口を揃えて、「実子と何も変わらず、可愛い。幸せだ。」と語った。

中に、お一人で来られた養親さん。この方は二人目のお子様を養子で迎えているが、その子はダウン症であった。

それでも「上の子よりも、とても育てやすく、可愛い」との事。

ただ、他のご夫婦同士のように、仲良く子供の事をお話する姿はなかったようで、私は寂しさを感じた。

会場には、スタッフのお子様など、数名の赤ちゃんがいて、その中にはまだ養親さんが決まらない、ダウン症の子がいた。

代表さんは、「ぜひ、この子と会っていってください。ダウン症の子は、とても可愛いです。」と言っていた。この子は、養親さんが決まらなければ、代表さんご夫婦が引き取るという事だが、彼らの年齢を考えると、それは厳しいのだと思う。

説明会に集まった方々は、みんな、子供を望んでいるのだが、実際、ダウン症の子供を引き取る覚悟はないのだった。

事実、終了後、みんなを見送るその子の周囲には、全く人だかりはなくて…、でも、私が近づき微笑みかけると、満面の笑みを向けるその子を、私も又、養子に迎える覚悟はないのだった。

あー、なんて話だろう?

結局、私達は、子供に家を継いでもらいたいと考え、親兄弟から、世間からどう見られるかを考えている。未熟な自分に腹が立つ。

そんな、自分を再認識した説明会だった。