SEET法について
今回の採卵後、「胚盤胞に育ったら、培養液を凍らせておいて移植前に子宮に戻すというのをやってみましょうか?」とT医師から提案される。
「は?」とキョトンとする私。 :rolleyes:
「これも定かではない方法なんだけどね、胚盤胞から出る分泌液によって、子宮側に『もうすぐ着床するよ』という合図を送り、子宮が着床の準備を始める…という説があるんです。」
図に書いて説明してくれ、「これをSEET法と言います。」と言う。
あ、SEET法って聞いた事ある!! 今まで私には関係ない部類の話だと思って見過ごしていた…。
可能性が高まるならやりたいが、すぐにお金の事が気になる。
「追加の料金はかからないし、やるやらないは移植周期に決めればいいので、可能性は残しておきましょう。」と言われ、ひと安心。
さっそく、インターネットで調べてみる。
この方法を開発したのは、なんと日本人。
後藤レディースクリニックの後藤栄院長という方だ。
- 後藤レディースクリニック
- http://www.goto-ladies.com/treat/seet.htm
これによれば、「SEET法」は「二段階移植法」に代替する方法として開発されたそうです。
「二段階移植法」についてもやった事がなくて勘違いしていたのですが、
二段階移植法は、初期胚を3日後、胚盤胞を5日後、のように2度に分けて移植する事で2個のうちのどちらかが着床する…というのを狙ったものだと思ってました。
ところがそうではなく、
3個の胚を1度に戻すと妊娠率が30%なのに対し、2個の初期胚を移植した後に1個の胚盤胞を戻したら59%にUPする結果となったので、最初の胚が何か着床しやすくする分泌液を出しているという事が解り導入されたのだそう。
へぇ〜。不妊治療7年もやっていて、初めて知りました。ご存じでしたか?
現在、戻せる胚は原則1個になってしまいましたから、「二段階移植法」から「SEET法」にシフトしたんですね。
個人の方やクリニックのサイトを見ても「SEET法」についてプラスに捉えてる記事が多く、
私の中では、がぜん、やるきになってきています。
- 「SEET法について」両角和人のブログ
- http://ameblo.jp/kazutom/entry-10866485122.html
- 「SEET法」不妊治療医の不妊と競馬のブログ
- http://ameblo.jp/gen0821gen/entry-11472437352.html←※この方はSEET法への疑問を書いています
あれ? でも、なんで私は今までこの提案をされて来なかったのでしょうか?
採卵だけでも14度目。IVFを始めた2008年にはSEET法は出てきていたのにね〜。(2006年に発表された)
2度目までのS総合病院は当時ART自体積極的ではなく、それも解る。
3度目は先進技術を取り入れたKクリニックでしたが、凍結出来た卵自体がなかった。
4〜6度目のS産婦人科は胚盤胞を推奨しておらず3日目までしか育てた事がない。
7〜10度目のSクリニックは胚盤胞に育たなかった。
11度目は胚盤胞にしておらず、12度目は胚盤胞凍結移植(SEET法ナシ)で妊娠、13度目は胚盤胞になっていない。
たぶん、今回提案されたのは6個採卵出来たから1つくらいは胚盤胞になるだろう…という事なんだろうね。
もう翌日の受精確認で4個になっちゃったけど…。
ここから、最大7日間培養し、良い胚盤胞が出来たら、ようやく凍結。SEET法も可能となる。
今の病院、電話で確認が出来ないので、8日後に通院して結果を聞きます。怖いな〜〜
長い道のり。
みんな、頑張れ!