DAY14 採卵
Day14 いよいよ17回目の採卵の日。。いやぁ、よく頑張ってるな。
今のS病院は基本全身麻酔で採卵を行うので、いろいろ面倒くさい事がある。
その1つが前日21時以降の絶飲食であったが、前回から、食べ物は21時・水は朝7時までOKという事になり、ちょっとは楽。
朝、ダンナと共に病院へ。私だけ看護師さんに呼ばれる。
血圧、104 74、体重 5x kg、看護師さんに爪が長いと言われて爪切りをお貸し戴く。その時、来ている患者さんの名前と年齢のリストが、不注意にもPC画面に見えていた。
リストの中に私の名前があり、43歳、とあるのだが、他の患者さん、47歳を筆頭に、45、44、43… 40代が半数以上だった。
たしかに、この病院は年齢層が高い。内視鏡の検査もやっているので、みんなが不妊治療しているとは限らないけど…。43歳という年齢に限界を感じていた私だが、自分のような年齢が多いことを知り、少し勇気が出た。
待合に戻ると、ダンナが「みてみて! 血圧が140ある。やばくない!?」と小さい紙を見せてくる。
「あなたも血圧測れって言われたの?」と聞くと、「いや、最近測ってなかったから」との事。
エコーは本日IVFをやってくれるW医師。
私はW医師になる事が多い。勤勉で、世界的な基準で見てお話をしてくれ説得力がある。この病院で一番信頼している医師である。
「右4個ですね…。左は現時点ではよく見えないので、採卵の時に押して見ます。」との事。
左には、ある程度の大きさのが2個はあったので、「見えなくて採れませんでした」なんて事になったらもったいない!!
前日、着付け教室で足を横に崩して座ったから骨盤がゆがんでしまったのかもしれない。
控え室(個室)に入り、ガウンに着替えて足をベッドに掛けストレッチをしていたら、ノックをして麻酔科の医師が入ってきた。
「ストレッチ中ですか?」と聞かれたので、「見えにくいって言われたので、少しでも骨盤を調整しようと思って(^^)」と言ったが、笑ってはくれず、すごすご横たわり点滴を打って貰う。この管に後に麻酔を流す。
控え室には今回から「旦那様もご一緒にどうぞ」と通してくれるようになった。
ダンナは採精という重要なお仕事があるが、メンズルーム2部屋は使用中で、何度も行っては戻って来た。
「あれ、前で待たれていると緊張するんだよ」と言う。どうやら一方の部屋は同じ人がずっと使っており、空かないらしいのだ。大変だなぁ。可哀想に…。いや、でも、もしかしたらエッチビデオに見入っているとか?
「まぁいいから前にいなさいよ! 待ってないとどんどん他の人が入っているかもしれないよ?」と追い出す。
彼がいなくなってから、私は採卵室に呼ばれる。
この日は採卵が5名と少ないらしく、あまり待たずに進んだ。
今回は、ものすごくリラックスしていた。個数が多いので気持ちにゆとりがあるのだろう。
これが最後のIVFになるのかもしれない。と、初めてのIVFの時を思い出す。遠い記憶、もう、7年近く経つのだ。
時計を見ると9:45。麻酔はいつものようにピリピリという感じが口の周りと肩に走り、その後気づくと元の部屋にいた。
TVを付けると10:10。あっという間。麻酔自体は8分くらいしかかかっておらず、後は惰性で寝ているらしい。目が覚めると看護師さんがすぐに来る。
そういえば、毎回そうなんだけど、意識が戻ったことがモニターしていて解るのかしら? 今度聞いてみよう。
ダンナはまだ戻って来ていない。
しばらくTVを見ていると、また看護師が、「旦那さんの精子の提出がまだなんですが」と言いに来た。
今、お部屋に行っている、と伝えると、「待ってみます」との事。
もしかして、緊張して出来ないのか? と、不安に思うが、寝てしまい、しばらくするとダンナが戻って来て、「もう終わったの!?」とビックリしている。
ダンナの方は前の人がなかなか出てこず、ずっと待っていたのだとか…。お疲れ様でした。
11:50、W医師の診察。
いつもの紙に「7eggs」と書かれている! わっ! 7つも採卵してくれたんだ〜!! W医師! さすがです
「これは未成熟とかまだ解らない状態の数ですので」と念を押される。
ダンナのほうの成績は、「まずまず」との事。前回は、「Very Good」と言われたので、それより落ちるのだろうが、顕微にするほどではないらしい。
二人で神社に行き、どなたかの結婚式を見て、お寿司を食べて帰宅。
ダンナはもう次の子の名前の話をはじめている。「ジュン君と同じ名前じゃだめだよね?」だって。バカじゃない!?
今後どうなるか解らないが、こんなハッピーな気分を今だけは満喫したい。
■本日のお会計 337,910円
■今回の総計 427,110円