不妊治療をやめるとき

このところ、ダンナの仕事が忙しく、3時帰宅6時出社が続いていました。
可哀想……。
でも身から出たサビ的な事態なので、乗り越えるしかない。

久々に朝の散歩に出たとき、治療の話をしました。

息子が亡くなって半年は、「きっとすぐ出来る!」って信じていたし、
子供への執着がすごかったので、「諦めた自分」という未来が見えませんでした。

でも、4月のIVFで期待出来そうな数の卵が全滅し、二人とも、だるま落としのように基盤が抜けてしまって、自分たちの歩んでいる道、目指している道が、自分たちにとって○か×かよく解らなくなっちゃった。
この生活を続けていれば私は鬱になっちゃいそうだ。
本当は、友達と飲みに行きたい。英会話にも行きたい。海外にも、コンサートにも、仕事で誰かに必要とされたいんだ。

「なんだか、よくわかんなくなっちゃったんだよね〜」と私が言ったら、
「本当だね」と彼も同意。

これまでは、私が弱気になっても
「いや、また頑張ろうよ!」と言った彼でした。

息子は私達の前に姿を現してくれました。

それだけで、満足しなくてはいけないのかもしれません。

いつか死ぬとき、きっと天使のような息子たちが私を迎えに来て「お母さん、あの時はよく頑張ったよね〜!」と言ってくれるのを楽しみにし、今後の人生を生きて行くのかもしれません。

といいながら、
また行ける時に通院はするのでしょうが、

「ね、44歳の誕生日までにしようか!?」とダンナに言いました。

「あと1年だね!」とダンナも言いました。

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