3年前何してた?
今朝、旅先から帰ってきた。
早咲きの桜を見に行ってきたのだ。河津桜は2月〜3月初旬が見頃。ソメイヨシノよりピンク色で菜の花とのコントラストが美しい…。これ、何も加工していないiPhoneの写真なんですよ!
朝方の車の中、ダンナが
「3年前何してたっけ?」と言うので、「不妊治療してたよ :nohope: 」と答える。(→3年前の日記)
3年経ってもやってようとは…。
3年前、既に自営の仕事がうまくいかなくなっていたので、外に働きに行っていた。
某上場企業のECサイトの運用をその会社内でしていたのだ。
もう39歳、ラストスパートと思い、午前中は治療のため鍼灸や漢方医、クリニックに通い、午後はその勤務をしていた。帰宅すると自営の仕事が待っていたので、そのまま殆ど眠らずに翌日に突入…という日もあった。
とても忙しい日々だった。←こんなじゃ子供出来ないよね…。
あの日のこと。その企業はTVの部品などを作ってるメーカーだったので、修理品のTVが始終付いていて、揺れてすぐ、全てのTVが消えたように記憶する。その後、真っ暗な画面に日本地図と津波の警報の図が映し出され、しばらくして画像が復旧した。その部屋ではお客様からの修理依頼の電話を受けていたが、電話の相手が九州の人で、全く揺れを感じていないらしく、オペレーターが驚いていた。
TVには続々と津波や災害の様子が映っていた。他の社員がTVを観に集まってきた。携帯はつながらず、インターネットで情報収集。Twitterでは特設の避難所の情報が次々に現れて、心強かった。
大きな会社というのはこういうとき面倒くさい。自宅へは徒歩30分くらいの距離だったし、正社員でもないので帰宅させてくれ、と願い出ても「しばらく待機」と言われ、20時まで社内に拘束された。それはそれで正しい判断なのだと今は思うが…。
ダンナの会社はすぐに解散したようで彼は帰宅していた。部屋の中は、鍵を掛けていない窓が揺れでスライドして両側が開き、TVは台の下に倒れ、茶箪笥と本棚から中味が落ちてきていたそうだ。
お留守番の愛犬の姿が見えず、呼んでも出てこない。「何かの下敷きなって死んでいるかも…」と探すと、開いた窓からベランダに出ていたようで、ベランダの植木棚の影に隠れていたのだそうだ。
とても怖かったのだと思う。
翌日、午前中に鍼灸院から電話があった。キャンセルが続出しているらしく、確認の電話だった。
私は車で鍼灸院に向かった。
どこかで一夜を過ごした人々が行列で歩いている。
鍼灸院で、前日の事を聞くと、患者さんも鍼灸師も帰れなくなったので、みんなで一晩を明かしたと言う。
それぞれのあの日がある。