DAY29 ET11日後 判定


この日は朝から雨。病院で盗まれてもいいようにビニール傘を持って出た。

だめだろう、と予測していた。

生理前のようなもやもやもあったし、イライラもしていた。手足も冷えていたし胸も張らない。

その反面熱っぽさは続き、お風呂に入るとなんと乳汁。。

私はたまに乳汁出る事がありました。

これについては、「高プロラクチン」ぽく感じますが、数値はそうではなく、医師に相談すると「妊娠経験のある人にはよくある事」と言われていました。

でも、最近は出てなかったのです。。あれれ? 妊娠の初期症状で出るという話も聞きますし、確か私も以前妊娠した時そうだったような…。

かすかに期待。いや、期待はぐんぐん増して、いろんな妄想が頭の中に広がってきました。

採血の結果を待つ間、私は、来るべきハッピーニュースに対し、医師になんて答えよう。。とか、ダンナにはどう伝えよう?仕事先には?忘年会はどう断ろう。着付けもやめたほうがいいよね?引越の荷物も持たないほうが…

久々に頭フル回転。

 

そして、医師に呼ばれました。

数日前と同じ医師で、表情から結果が読み取れないし数値のデータも出してくれていないので、モニターを見ました。

すると、hcg=0.4

の文字が…。

これって…?

 

以下医師によれば、

0.4という数値は0ではないので、もしかすると着床したのかもしれません。または排卵誘発のhCGが残っているのかもしれません。しかし、我々はこの数値を「妊娠」とは呼びません。

 

だそうだ。

想像の中に無かった、中途半端な答えだった。

前回と同じ0.1以下というほうがまだスッキリした気がする。

16日前のhCGが残っているなんてのは、まず無いと思う。これまでここでの陰性判定は全て0.1以下だったのだ。

やはり、着床はしてくれていたのだ…。

 

医師は次回の話をした。

「1周期あけてもいいし、どうしても来月やりたいなら、それに向けて準備をしても良い。どうされたいですか?」

と。

私は、「次周期はやりません、来年…」と答えた。

 

というか、正直、お金が無かった。

お引っ越し、リフォーム、治療費。湯水のごとくお金は飛んでいく。

そして、本当言うと、もう治療には辟易してしまっていた。

惨めな気分の連続。次周期また来るなんて考えたくなかった。

 

ダンナも、だんだん私の訴えを聞いてくれるようになってきた。彼も金策が大変だし疲れてるんだろう。

でも「引越したらまた変わるかも。だって、その為の引越なんだから」という。

確かにそうだった。

それは、ここまで来たら試してみたいという気にさせられる。

しかし、ほんとにラスト1回。

そう思った。

 

医師に、「何か気になることはありますか?」と言われ、

「43歳、どう思いますか?」と聞いてみた。いつも違う男性医師だったからこそ、聞きやすい質問。

「データから言いますと、43歳で健康な赤ちゃんを産める可能性は非常に低いです。私はお勧めするとは言いません。この治療に費やす時間とお金を他の事に使うほうがあなたの為に良いかもしれません。」

と医師。

そうだよね。

現実問題、そこなんだよね。

妊娠したから良いわけではなく、加齢はどんどん進んでいる。リスクはどんどん高まっている。

時は停められない。

とぼとぼと帰りながら、いつもの神社に報告。

そこではよく白無垢のお嫁さんを見るが、この日は私服の新郎新婦が参列者もなく結婚式を行っていた。「新郎新婦は前へお進みください」と神主に言われてパッと見つめ合う二人は幸せそうだった。

私は今回の報告をしつつ、たった一人の参列者となれたのだ。 おめでとう。お幸せに。苦労せず赤ちゃんに恵まれますように。

不思議な事に雨雲の隙間から青空が見え、帰宅の地下鉄に乗り、地上に出たところで不思議な風景を見た。

光がさんさんと輝き、雨上がりのアスファルトがキラキラしている。曇っているのか晴れているのか、霧が立ちこめてそこに光が反射して見えている。天国を書いた宗教画のような世界。

神様がくれたプレゼントだと思った。

いろんな奇跡を神様がくれてる。

私にがんばれと言ってる。

帰って、ちょっと泣いたけど、与えられた人生。一日一日、しっかり生きてこう。

■本日のお会計 5980円

■今回の総計  525,380円

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