(17)母乳


【31日目】(入院1日目はこちら)

翌朝、6時頃病院に電話する。
病状は変わらず、との事。

8時30分、病院へ。H先生が現れる。まるで泣いていたように目が赤くて、驚く。
この先生、いつ寝ているのだろう?どんどん無精ひげが生えてきている。
「ジュン君に触ってください。お母さんの持っている菌が、ジュン君の菌と戦うんです。」と言う。
さっそく、保育器の中に手を入れ、タッチ。
体は所々ただれていて、触れる所は少ない。ちょんちょん触ると、たまに「びくっ」として可愛い。

保育器の湿度は高く、菌が繁殖しそうな感じだが、羊水の中を再現しているので乾燥させるわけにはいかない。
温度は、この事があって、また上昇させられていた。

「他にやりたいこと事があったら言ってください。」と言われ、
「母乳をあげたいです。抱っこもしたい。」と言う。

「いいですよ。ミルクあげてください。抱っこは、まだ治療に専念させてもらって、もしもの時に…」との事。

もしもの時…。そんな言葉を聞くことになるとは。

看護師さんが解凍した母乳を持ってきてくれた。
それを、初めて見る細い綿棒に湿らせて、小さい口に運ぶ。

口には栄養を運ぶ細い管が通っていて、それを口の外で固定させている。
その横の隙間にミルクを入れると、もぞもぞ…と舌が動いて白い液体は吸収されていった。

飲んだんだ!! すごい!! 可愛い!!
この子は初めて「味」のある食べ物を知ったんだ。

母乳には悪い菌と戦う栄養がたくさんあると聞く。これで何か好転するのではないか…と、期待を持った。

不思議なもので、触ってミルクをあげてから急に息子が可愛いくなってきた。
顔はむくんで腫れて来たけれど、それがお地蔵さんのように見え、笑っているみたい。

ダンナの親が再訪した。見せるのが辛かったが、ダンナが「気の済むように」と言うので来て貰った。

ダンナは仕事でいなかったので、私の母と四人で食事した。

そうそう、母乳と言えば、私は母乳の出がよくて、この頃一回70ccほどは絞れるようになっていた。
しばらく絞らないと痛くて苦しい。
退院するときに買ったピジョンの搾乳機をいつも持ち歩いて、トイレで絞ったりしていました :malu: 。
病院ではメデラの搾乳機を使っていたけど、値段が7000円台、ちょっと高めだったのでネットのクチコミを見てピジョンに。
結果、ものすごい吸引力で、私はメデラよりも良いと感じました。オススメです。

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