(10)切迫早産


【24日目】(入院1日目はこちら)

早朝4時に薬の時間で起こされる。
トイレに行ったら、オリモノに鮮血が混じっていてビックリ。
膣の上あたりに、ボコボコっとした動きがある。

マグミットと母の持ってきた漢方薬の効果で、前日下痢気味だったし、
腸が活発に動いているのかも…心配。

朝、膣洗浄の時A医師に言うと、
「少しの出血でしたら様子をみましょう。ボコボコは赤ちゃんが下の方で蹴飛ばしているのかも」との事。

心拍ではいつも通りお臍のすぐした辺りに赤ちゃんがいたから、やはりボコボコは腸なのかな?

この日はシャンプーをしてもらった。
シャンプー台は陣痛室の隣にあるため、陣痛に苦しむ叫び声が聞こえた。

16時でダラシンが終わる。

鮮血はこの日ずっと少しずつ出ていた。

18時夕食はちゃんと食べた。この頃から、少しハリがあるような感じがし、心配で横になっていた。

19時ダンナが来たときには、「なんかやばいかも」と思ってきた。夜勤の看護師が順番に来る時間だったので、それを待ち、「ハリがあると思うので、モニターやってほしい」とお願いする。

看護師は、「本当に?どのくらいの頻度ですか?」と疑いの目。
彼女としてみたら、手術をして容体も安定していた患者だから信じられなかったのだと思う。
モニターというのは、機械でお腹のハリを調べるものをそう呼んでいる。ハリの回数が多いと陣痛が起きてしまうので、頻度をチェックする。
手術していない切迫の患者さんは朝晩やっていたが、私は入院時に数回やったのみで、その後省略されていた。

こちらにその写真と説明があったのでリンクしときます。
http://www.premama.jp/tokushu/check/026/index.html

問答の後、ようやく看護師さん、「じゃ、やってみますか…」と準備をしてくれる。
結局このモニターを1時間以上やっているうちにどんどんお腹が痛くなっていき、看護師さんが複数人、医師が一人覗きに来た。

内診しますので…と、車椅子が来るが、すぐには起き上がれず、一呼吸して起き上がる。
処置台に上がると、宿直の医師二人が居た。

「今の状態は入院時と同じで少し開いて来てしまっている状態です。この段階で産まれてしまうと大変なので、点滴を強くして様子をみます。」と言われる。

帝王切開を覚悟して行ったのに、ベッドに戻されてしまった。
点滴の濃度と速度を増やしたようだ。
「ハリの頻度変わりましたか?」と看護師に聞かれたが、よく解らなかった。全く楽にはならなかった。

「旦那さんに来て貰ってください」と言われ電話をしたが繋がらない。もうヤツはお酒を飲んで寝ている時間だった。

そうこうすると、今度は担当医のK医師が話を聞き来てくれたようで、
「もう一度K医師が診ます。起き上がれますか?」と言われる。
「無理です……。」本当に無理だったが看護師は譲ってくれなかった。鬼かと思った。

起き上がってベッドを見たら、血だらけだった…。

車椅子で運ばれたが、もう、膣の異物感を感じまくっていたので、座って赤ちゃんを踏んでしまわないかと心配した。

処置台に上がるとき、勢いで更に出てきたのが解る。出てきているので、身体はだいぶん楽になっていた。
「もう出てきてます」と言った。私の腰を支えてくれた看護師も、異物があるのに気づいたらしく、「先生、胎胞が…」と言った。

K医師は、「もっと早く呼べよ…」と小さく呟き、
「がんばる嫁さん、出てきているので出しちゃいます」
と、手をぐいっと入れて赤ちゃんを出した。手足のバタバタという感覚が伝わってきた。
後から聞くと、このとき首以外は出てきていたようだ。

周囲にはたくさん人が居たが、こんな急に産まれると思っていなかったようで、赤ちゃんを受け止めるお皿が無かった。
先生が「早く!!」と言い、お皿にのっかって赤ちゃんは連れられて行ってしまった。時計を見ると、0時5分くらいで、私は「誕生日は今日なのか昨日なのかな?」と考えた。

そのまま処置台で、胎盤を出したり、シロッカー手術の糸を切ったりエコーを見たりした。しばらくすると、「旦那さん来ましたよ」と言われ、処置台のドアが開きダンナが顔を見せたので安心した。

「元のお部屋、戻りにくいようでしたら他のお部屋を用意しますよ?」と一人の看護師さんが言う。

「??」と思って、「元の部屋で大丈夫ですよ」と言ったが、よくよく考えたら昨夜の死闘を同室のみんなは聞いていて、その後どうなったかも、看護師や医師との話で想像がつくものだ。
もし、私の子が、このまま助からなかったら……。仲良くなったTさんはとても居心地が悪いだろう。と思った。

「やはり他の部屋にしてください」と言った。

お部屋が空くまで一時的にこちらに…。と分娩室に通された。
個室なので、いろんな話をダンナと出来た。

今、赤ちゃんの救命措置をNICUでやっている。ちゃんと準備をして待っていたので、大丈夫だと思いますよ。小児科の先生から呼ばれるのを数時間待った。

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