Valentineで思い出してしまう女
HAPPY VALENTINE♡
みなさまは愛しのダンナ様にチョコをあげていますか?
うちは昨年からバレンタイン制度を廃止しました(^^;
うちのダンナさん、チョコそんなに好きではなく、会社の人に貰う義理チョコも私があげたチョコも私が食べるしかなかったのです。デブってしまいます。
その代わり、和菓子好きなので、和菓子をあげようと思います♡♡
さて、今日は毎年バレンタインになると思い出してしまう女の話をしましょう。
私が20代後半、ある広告会社に勤めていた時の事です。
入社当日、私は直属の上司Aから「K美さんには気を付けて。彼女に話したこと、社長に筒抜けだから」と忠告を受けました。
にぶい私ですが、「あっ、そういう関係ってこと…!?」と気づきます。
ちょっと意外でした。
K美さんは21歳。ぽっちゃりした体型、細いタレ目の笑顔が可愛い地味な女の子で、そういう、浮気対象(社長は妻子持ち)になるタイプではないように思えたからです。
しかし、彼女から「よく泊まりに行く仲のいい友達」の話をさんざん聞かされたので、それが真実であると解りました。
たとえば、
- 「昨日友達の誕生日でね、ハンバーグ作ったら美味しいって褒められた〜」。その日は社長の誕生日でした。
- 社員旅行の時、社長の車で一緒に空港に来た彼女。「お前が遅刻するといけないからって、いきなり朝迎えに来てびっくり〜」。彼女の家は松戸。社長は板橋。どんだけ社員思いじゃ…。
彼女の話はちょこちょこと嘘と真実を交え、それとなく「私は社長のオンナよ」と知らしめるものでした。社員全員知ってましたけど。
私は、それを知りつつ、利用し、うまく彼女と付き合っていたと思います。彼女から社長に良い噂が入るのか、社長からも気に入って貰っていました。
そしてバレンタインが訪れました。
私はたしか義理チョコはあげない主義と言って誰にも渡さず、
彼女は一人で男性社員全員に手作りのチョコをあげたのだそうです。その話は直属の上司Aから聞きました。
上司Aは、K美を気持ち悪がっていたので食べなかったそうです。えっと、これも理由があります。
K美は私に、「気に入らないお客さんが来たら、雑巾の絞り汁をお茶に入れている」と言ったのです。
本当に怖いオンナです。
バレンタインの1ヶ月後、ホワイトデーがありました。
上司AはK美からチョコを貰った事などすっかり忘れ、残業をしていると、社長がやってきました。
社長「A君、今日何の日か知ってる?」
A「は?何かありましたか?」
社長「今日ホワイトデーだよ。K美ちゃんにチョコ貰って返してないだろう!? 彼女がどれだけ傷ついたと思ってるんだ。」
社長によると、K美は社員全員のチョコのために5000円くらい遣ったそうで、その領収証を誤って会社の経費の領収証と一緒に社長に提出してしまったのだそうです。
社長は、くどくどと、「君のとこの●●さん(私)なんか、一つも寄こさないじゃないか。彼女は給料も少ないんだから、君は倍返ししなきゃいけないとこだよ。」
と言い、立ち去ったそうです。
上司Aはすぐにお返しを買いに行き、部下にもそれを命じ、3/15にK美はたくさんの社員からお返しを貰いました。
男性社員「K美ちゃん、ごめんね、昨日忘れちゃって」
K美「え〜〜! ありがとうございます〜!!」
というK美の声が一日中オフィスに響き渡りました。
次のページ