十三回忌
最初の子宮外妊娠から12年。エイプリルフールがその日だった。
当時は仕事が忙しくて、年度末に病院にいく暇なんて到底なかった。
生理が2週間遅れ、妊娠しているとは思っていたが、友人の、「5週目くらいだとまだ赤ちゃん見えないから翌週まで待ったほうがよい」という言葉もあり、待ってしまった。
待たなければ…? 子宮外だからその子は亡くなったのに代わりはないのだけど、卵管は残せたのかもしれない。
その頃は、確かに軽んじていた。子供の命も自分の身体も。未熟だった。
だから子供も天に帰ってしまった。
ごめんねぇ〜。と、仏壇の前で呟く。
仕事を最優先にしていたし、産まれたらすぐに保育園に入れて復帰するつもりだった。この結果は私が選んだ道なのだろうか?思いたくない思いが、たまにフイっと頭をよぎる。
12歳。小学校六年生。女の子ならもうオシャレして、お受験も考えて、男の子なら、まだまだガキっぽくて…。