「少年A…この子を生んで」と「淳」を読んだ


DAY24

本のレビューです。

確定申告に行った帰り、ふと、読書欲が高まり図書館に寄った。

池井戸順の「下町ロケット」があったら借りたいなぁ
…と思ったけど無く、でもせっかくなので何か借りようとウロウロする。

「少年A…この子を生んで」–少年Aの父母

という書名に目を惹かれ、パラパラページをめくると、

それは神戸連続児童殺傷事件の犯人、酒鬼薔薇=少年A の両親の手記だった。

そんな本がある事を初めて知る。

私は常々、犯罪者の名と年齢が告げられると、「両親は●●年前、この子にどういう願いをこめてこの名前を付けたのだろう…」と切なくなり、同時にそれが、自分の知人で無くて良かったと思う。
そして、もし自分が親となり子供がこういった事件を起こしてしまったら…。。
その時の心境、とるべき行動、今の私には想像がつかない。

加害者の両親の気持ち、どんなだったのだろうか?

そして、ふと見ると同じ棚の下の段に、「淳 JUN」—土師守
という書籍。
見覚えのある名前、そう、少年Aによって残酷なやり方で殺されてしまった土師淳君のお父さんの手記だった。
両方を一緒に借りてみることにした。

順序としては「淳」が先に、一年後に「少年A…」が発行されているらしい。

土師さん側は医師で教養のある父親が書いているので、整理されて読みやすい内容。

捜索とAの中学校校門前で遺体の一部が発見されるまでの経緯。家族の悲痛。少年Aの両親への疑惑。
マスコミのプライバシーを無視した取材。
少年法に対する疑問、問題提議。

被害者側の訴えというよりも世の中(マスコミ、法)に対する訴えを客観的に書いていると思う。
妻側の感情は描かれていないので、こちらも感情的にならずに読んだ。

一方、少年A側は、父と母の手記が交替で綴られている。

父は、Aの小さい頃から中学までと淳君が行方不明になってから本を書いた時点までの回想と日記。
父はAと、もともと密接な関係ではない。インドア派のAよりも下の弟二人のほうが気が合ったようだ。

母は、専業主婦でAを常に見守ってきたので、事細かく、産まれた時、幼稚園の時、、と綴っている。
Aはやはり小学校の時から問題を起こしていた。何かに怒りを感じると、抑えることが出来ず、執拗に追いかけ仕返しをするという粘着質な性格だったようで、高学年になると度々母親は学校に呼び出された。精神科医に見せたこともある。
家でも、ナタやナイフを隠し持っていて、母に咎められた事がある。これは万引きして猫を殺害したりするのに使った物らしいのだが、母親は「まさかそんな事とは知らず」自治体に寄贈してしまっている。

全体的に母親が呑気というか、我が子が可愛くて、(もしくはその恐ろしさに気づいていて)、気づかぬふりをしていたような…そんな印象がある。
読んでいて「また?」とイライラしてしまった。

たとえばAが小学校6年生、淳君が3年生の時の事、
淳君はAから頻繁に暴行を受けていたようだが、知的障害がある事もあり、それを誰にも言わなかった。
その事がついにバレ、Aは教師に連れられて淳君の自宅を訪問。
淳君の母親に泣いて謝ったので許されたという。

淳君母は、Aの親が何も言ってこないのを不審に思い、A宅に電話をすると、
Aの母親は「聞いてない」と言う。
そして、「うちの子は最近友達と離れて寂しかったのかも」とAを擁護し、
謝罪の言葉は無かったのだそう。

この同じ事件について、Aの母は、「教師から連絡があり、すぐに淳君の母に電話で謝罪をした」と書いている。

真相や如何に…。

A少年はその他にも学校で友達に暴力をふるい歯を折る、女子生徒の鞄を男子トイレに隠す、自宅まで追いかける、自転車のタイヤをパンクさせる、等問題を起こし、親が学校に呼び出されている。これは氷山の一角だと、普通の大人なら気づくと思うが…。

これ読んでいたら、なんだか暗い気持ちになってきてしまった。
私が全てを投げ打ってやっている不妊治療。その先にある、子供の教育。

今の私、「やめようかな…」モードに傾いてしまっています。もうすぐ生理だというのにな…。

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